自分に合った歯列矯正の選び方と各治療法の特徴

藤田 健一

歯並びの悩みを解消するためには、自分に最適な歯列矯正方法を選ぶことが大切です。本記事では、代表的な矯正治療であるワイヤー矯正とマウスピース矯正の特徴や違いについて詳しく解説します。

ワイヤー矯正の種類と特徴

ワイヤー矯正には「表側矯正」「裏側矯正」、そして両方のメリットを組み合わせた「ハーフリンガル矯正」があります。

- 表側矯正は歯の表にワイヤーを装着する方法で、幅広い症例に対応できる点が特徴です。治療費の目安は60万〜100万円とされています。

- 裏側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、見た目が気になる方にも適しています。高度な技術を要することから、費用は100万〜160万円と高額です。

- ハーフリンガル矯正は、上の歯に裏側矯正、下の歯に表側矯正を行い、見た目と費用面のバランスを重視した選択肢です。


また、ワイヤー矯正は長年の臨床実績があるため、複雑な歯列不正や骨格性の問題にも対応できるという強みがあります。その反面、装置が固定式であるため食事や歯磨きの際に工夫が必要となります。

マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正は、薄く透明な素材で作られたカスタムメイドの装置を使用します。装置が目立ちにくいことが大きな魅力で、治療費は40万〜100万円程度です。軽度の歯並びの乱れに適応される場合がほとんどですが、一部の症例では適用外となることもあります。


マウスピースは取り外し可能で清掃がしやすい一方、1日20時間以上の装着が推奨されるため、自己管理が重要です。装着時間を守らないと効果が十分に得られないため、ライフスタイルや性格によっては継続が難しい場合もあります。

選び方のポイント

歯列矯正を選ぶ際は、予算、装置の目立ちやすさ、そして自身の症例がどの治療に適しているかが重要です。例えば、

- できるだけ費用を抑え幅広く直したい方は表側矯正

- 見た目や職業の都合で装置を目立たせたくない方は裏側矯正やマウスピース矯正

- 軽度の歪みに限定して目立たず矯正したい方はマウスピース矯正が選ばれています。


さらに、治療期間の長さも選択の重要なポイントです。一般的に表側矯正や裏側矯正は1年半〜3年程度、マウスピース矯正は半年〜2年程度とされています。短期間で終わる部分矯正を取り扱う歯科医院もあり、結婚式や就職活動など特定のイベントに合わせたい場合には有効です。

各方法のメリット・デメリット

- 表側矯正: 装置が見えるが多くの症例に対応

- 裏側矯正: 目立たないが費用が高く、慣れるまで違和感が強い

- マウスピース矯正: 取り外し可能で目立ちにくいが、重度の場合は難しい


さらに、治療期間の長さも選択の重要なポイントです。一般的に表側矯正や裏側矯正は1年半〜3年程度、マウスピース矯正は半年〜2年程度とされています。短期間で終わる部分矯正を取り扱う歯科医院もあり、結婚式や就職活動など特定のイベントに合わせたい場合には有効です

歯科クリニックごとの違い

すべての歯科医院が全ての矯正方法に対応しているわけではありません。クリニックによっては一部治療のみ対応だったり、マウスピース矯正は特定ブランド(インビザラインやクリアコレクト等)に限定される場合もあります。


また、同じ治療法でも使用する装置の種類や治療計画の立て方によって、通院頻度や治療期間が変わることもあります。複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討するのがおすすめです。

初回相談の重要性

自分の症例に合うかどうかは専門医の判断が必要です。治療方法によって期間や通院頻度も異なるため、初回のカウンセリングを受けて比較検討することが推奨されます。疑問点や気になる点は遠慮せずに相談しましょう。


初回相談では、治療費用の総額だけでなく分割払いの可否や保険適用の有無についても確認しておくと安心です。さらに、治療後に歯並びを維持するための「保定装置」についても説明を受けておくと、将来的なトラブルを防ぐことにつながります。

まとめ: 自分に適した方法を見つけるために

メリット・デメリットや対応症例、費用などを総合的に比較し、自分の希望や生活スタイルに合う歯列矯正方法を選ぶことが大切です。信頼できる歯科クリニックでの相談が成功への第一歩となります。

矯正治療は数年にわたる長期的な取り組みとなるため、医師との相性や医院の通いやすさも重要な判断材料です。納得して治療を進められる環境を整えることが、美しい歯並びと健康な口腔環境につながります。

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